2015年3月4日水曜日

キリスト教はいつごろ誕生したの?

 キリスト教はいつごろ、どのように成立したのでしょうか?



 紀元1世紀中頃のパレスチナに、ナザレ出身の巡回伝道師イエスという人がいました。彼は行く先々で奇跡を起こすというので評判になっていたのですが、エルサレムを訪れた際、騒乱罪で逮捕されて処刑されてしまいます。西暦30年頃のことです。

 ところが処刑から間もなく、エルサレムに集まったイエスの弟子たちは、「イエスは復活した」「復活したイエスこそ聖書に預言されたメシアである」という宣教を始めます。これがエルサレムの初代教会と呼ばれるもの。教会はパレスチナからシリア、ギリシャにまで広まって行きます。間もなくここに当初は教団を迫害していたパウロというユダヤ人が参加し、ユダヤ人以外にも伝道を進めるための理論的な枠組みを作りました。

 こうしてキリスト教はユダヤ教内部の小さな信仰グループから、国籍や民族や身分を問わない世界宗教になりました。これがだいたい1世紀半ばです。

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