「女性的」な「聖人」ということは、男性でありながら女性的な感性を感じさせる聖人という意味でしょうか?
だとすれば筆頭は「イエスに一番愛された弟子」である使徒ヨハネ。彼はキリスト教絵画の中でも、たいてい中性的な顔立ちの美少年として描かれています。(他の使徒たちはたいていハゲのじいさんなのに!)
聖女の中でもっとも女性的で美しいのは、聖母マリアとマグダラのマリアが双璧でしょう。良妻賢母型の聖母マリアと、自由奔放な娼婦型のマグダラのマリアという、まったくタイプの違うふたりの女性がキリスト教では女性の理想のタイプとされています。
聖女の中には他に、処女殉教者というパターンがあります。
処女殉教者の中で一番美しいと思われるのは聖女ウルスラです。彼女と同じ船で遭難した1万1千人の処女がいたのですが、彼女たちを捕らえたフン族の王は、その中でも最も美しいウルスラに恋をして求婚します。うら若き処女が1万1千人もいて、その中で断トツに美しかったのがウルスラだというのですから、これは相当美しかったに違いありません。
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