2015年2月17日火曜日

神とは何か、神の国とは何か?

 学校の宿題で、神、あるいは神の国とはどういうものなのか、たとえ話を用いて説明しなさいという問題が出ました。どんな答えを書けばいいのでしょうか?



 キリスト教ではどうなのか、という話ですよね。なら簡単。聖書を見ればいいのです。あるいはキリスト教の信仰告白を参考にすればいいでしょう。

 神、あるいは神の国がどういうものかは、聖書の中でイエス自身が何度も説明しています。

 イエスの説明によれば、神は「天の父」です。聖書の中では神と人間との関係が、何度も「父と子」の関係として描かれます。放蕩息子のたとえ話(ルカ15章)が有名ですが、「主の祈り」の中でも最初に「天にまします我らの父よ」と祈ることを教えていますよね。

 神の国については、イエス自身が何度も「神の国は○○に似ている」「天の国は××のようなものだ」というたとえ話をしています。こうしたたとえ話の解釈が必ずしも明確になっていないものもありますので、そうしたものを取り上げて自分なりの解釈を考えてみてもいいかもしれません。

 論述式の問題に絶対の正解などありません。「キリスト教ではこう考えている」という解はありますが、たぶんそうした答えが求められているわけではないでしょう。そういうことが知りたいのなら、聖書の注解書や用語事典を調べればすぐわかります。でもそれを書いても、たぶんあまり評価されないと思いますよ。問題出した人も、そんなことは当然知っているわけですから。

 大切なのは「あなたの考えを自由に反映させて書く」こと。そのためには聖書を読んで、そこから先は自分で考えること。自分の生活の中で、イエスの言葉を噛みしめてみること。例えばイエスの言った「父」という言葉を、自分自身の父親との関係にあてはめて考えてみる。あるいは自分の父親とその父(祖父)との関係にあてはめて考えてみてもいい。するとイエスの言う「天の父」という言葉が単なる記号ではなく、もっと生々しい人間関係として浮かび上がってくると思います。

 聖書のどこに「天の父」とか「神の国」「天の国」という言葉があるかを探すには、コンコルダンスを使います。しかしネット環境があるなら、日本聖書協会のHPにある聖書本文検索を使うのが便利でしょう。僕はネット環境が整ってから、コンコルダンスはまったく使わなくなりました。

 以上、ご参考までに。がんばってください。

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