天使について学べる本はありますか？

　天使について知りたいのですが、やはり聖書を読むべきでしょうか。天使だけではなく、黙示録の四騎士などについても知りたいです。アマゾンで買える本があれば紹介してください。

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　天使と悪魔については中世に発達した天使学や悪魔学で、聖書に記されている以上のことがあれこれと論じられていました。こうした学問は今ではすっかり廃れてしまいましたが（聖書に根拠がないのでキリスト教の教理には取り入れにくいのです）、フィクション作品の中にはこうした天使や悪魔の属性を引用したり借用したりしているものもあります。

　そのため天使や悪魔については聖書だけ読んでいてもわかりませんが、日本でも天使や悪魔の名前を記した事典類が何種類か出ています。僕が持っているのは「天使の事典―バビロニアから現代まで」（ジョン・ロナー）とか「天使」（真野隆也）などの、一般的な読み物みたいな本です。こうした簡単な本でも、天使についての概略は理解できると思います。

　黙示録の四騎士は新約聖書のヨハネの黙示録に登場しますから、これは聖書を読んでいただくのが一番いいと思います。聖書はアマゾンでも買えますが、おすすめは日本聖書協会から出ている「聖書 新共同訳 旧約聖書続編つき」です。

　旧約続編にはヨーロッパのキリスト教美術や文学を理解するのに欠かせない文書がたくさん含まれているので、何百円かのお金をけちって続編のついていない聖書に手を出さないこと。一般書籍に比べて聖書は高いと思いますが、１冊買えば30年や50年は十分に使えます。