パウロがペトロに猛抗議したこともありますが、それはふたりが犬猿の仲だったからではありません。
異邦人伝道のためにしばしばユダヤ的伝統を無視するパウロと、ユダヤ的伝統を守るエルサレム教会の間に立って、教会が分裂するのを食い止めていたのがペトロだと思います。パウロにはそのペトロの態度が、どっちつかずで妥協的なものに見えたのでしょう。
パウロがイエス・キリストの教えを異邦人に伝え、ペトロがそれを初代教会のグループにつなぎ止めていたのだと思います。このふたりのうちどちらが欠けていても、キリスト教は現在のような形にはなっていなかったと思います。
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