トリエステの聖ジュスト。ユスタス、ジュスタスなどとも呼ばれます。
少し調べてみましたが、僕の持っている聖人事典だとOxford Dictionary of Saintsに短い記事があるだけでした。
303年にディオクレティアヌス帝の迫害で命を落とした殉教者とのこと。死の脅迫を受けても信仰を捨てず、手足を縛られて海に投げ込まれたそうです。6世紀のモザイク画に彼の名前が見られ、11世紀には彼のための聖堂が作られました。この当時の殉教聖人の例に漏れず、彼が歴史上実在した人物なのかどうかは不明です。
記念日は11月2日ですが、この日はカトリック教会では「死者の日」という祝日。こうした大きな祝日と同じ記念日を持つ聖人は、どうしてもマイナーな扱いを受けます。地元のトリエステでは有名な聖人なのでしょうが、世界的には「死者の日」に隠れ、おそらく今後もあまり日の目を見ることがない聖人だと思います。
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